知っておきたい造作洗面台のポイント
2023/10/31 Tue.
目次
お家づくりにおいて、毎日使う洗面台は多くの方がこだわりたいアイテムですね。洗面台を選ぶ際にまず考えるのは、「既製品」を選ぶか「造作」にするかです。
まずは「既製品」と「造作洗面台」のメリットとデメリットを簡単にご紹介いたします。
既製品・造作洗面台のメリットデメリット
既製品の洗面台
メリット
- デザインのバリエーションが豊富 既製品は一般的にさまざまなデザインやスタイルが揃っています。好みや空間に合わせて選びやすいです。
- 価格が比較的手ごろ 大量生産されているため、コストが抑えられ、一般的にリーズナブルな価格で入手できます。
- 取り付けが簡単 標準的なサイズや仕様が多いため、施工がしやすいです。
デメリット
- 個別のニーズには対応しきれない 好みや空間に特別な要望がある場合、既製品では満足のいく選択が難しいことがあります。
- 他の住宅と類似性が高い 多くの家庭で同じような洗面台が使われている可能性があり、個性を出しにくいです。
造作洗面台
メリット
- 完全にオリジナル 好みや特別な要望に合わせて、デザインやサイズを自由に決めることができます。
- 空間に最適化 住宅のレイアウトや設計に合わせて、洗面台を最適に配置できます。
- 収納スペースを最大限に活用 家具やアクセサリーなどを考慮して、収納スペースを充実させることが可能です。
デメリット
- コストが高い オリジナリティを求めるためには、専門の職人による製作や材料の特注が必要であり、それが高コストにつながることがあります。
- 制作に時間がかかる 既製品よりも制作に時間がかかり、完成までに余分な期間がかかることがあります。
洗面台は毎日使う場所であり、快適で使いやすいものを選ぶことが重要です。
造作洗面台は価格が高くなりますが、その快適さや完全なオリジナリティは魅力的ですね。
また、造作洗面台の設計段階で、収納スペースや機能面にもこだわりを加えることで、使い勝手を最大化できます。例えば、家族構成や日常のアイテムに合わせて収納の配置を工夫することで、生活をより便利にすることができます。
それでは造作洗面台を考える上でのポイントを4点ご紹介します。
ポイント1 洗面ボウル
ボウルのタイプは「ベッセルボウル(置き型)」「一体型ボウル」「埋込型」があります。
ベッセルボウル(置き型)
カウンターの上にボウルを乗せるタイプで、デザイン性の高さが良いところ。お手入れの面では「一体型」に比べ凹凸が多い分劣ります。ボウルをカウンターに乗せるため、カウンターの高さは通常より低く設定することが多いです。
一体型ボウル
カウンターと一体になったデザインで、カウンターとボウルの隙間に凹凸が少ないため、お手入れしやすいのが特徴です。
埋込型ボウル
カウンターに埋め込まれたボウルで、サイズの大きいものや深型のボウルの種類が豊富。カウンターに埋まる分、収納部分が減るため注意が必要です。
ポイント2 水栓
水栓はお湯の出る混合水栓と、お湯のでない単水栓があります。洗面台は混合水栓を選ぶことが大半です。
形状としては、「立ち上がり水栓」と「壁付水栓」があります。
壁付水栓の方が立ち上がり水栓に比べ、水跳ねが少なく、水が溜まることもないのでお手入れしやすいですが、壁に取り付けるため施工費や水漏れなどのメンテナンスを考慮する必要があります。
最近では素材やカラーも豊富で、ブラックやゴールド、真鍮、マット素材のものがあります。また水を出すときの操作感も様々で蛇口をひねる、レバーを押す、オート水栓、シャワーホース付きなどタイプもたくさんあるので用途に応じて検討してみてください。
ポイント3 面材
カウンターの天板にも様々な種類がありますが、大きくは「メラミン」「無垢材」「人工大理石」「天然石」になります。
「メラミン」
メラミン素材は傷がつきにくく、汚れてもサッと掃除できお手入れが楽です。色柄のバリエーションも多く、木目調や大理石調など種類が豊富です。無垢材や天然石に比べ価格が安いのが特徴です。
「無垢材」
自然素材のため、質感と素材感が良さが特徴。素材や加工により価格は様々です。
「人工大理石」
キッチンでよく使用される人工大理石は、天然石と樹脂を加工したものになります。天然石に比べ汚れや熱に強く、お手入れしやすのが特徴です。
「天然石」
かなり高価なものになりますが、本物の質感と素材感で高級感を出したい方におすすめです。水分を含みやすいため水回りには不向きですが、表面コーティングなどすることで汚れにくくなります。
ポイント4 カウンターの高さ
洗面台の高さは重要で、高すぎると使いにくく、逆に低すぎると腰を痛める可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。理想的な高さは一般的に「身長÷2」と言われており、例えば女性の平均身長であれば、身長158㎝÷2=79㎝が目安とされています。
既製品の洗面台は一般的に75㎝、80㎝、85㎝など、いくつかの標準的な高さから選ぶことができます。
家族構成や使用シーンを考慮して、洗面台の高さを選ぶことが重要です。例えば、お子様がいる場合は低い高さが使いやすいかもしれませんし、複数の世帯が同じ洗面台を使う場合は中庸な高さが適しているかもしれません。
使用する方の身長や家族構成を考慮して、ピッタリの高さを見つけることが、洗面台を快適に利用するために重要です。
まとめ
今回の「造作洗面台のポイントご紹介」はいかがだったでしょうか。
選択肢が多すぎて迷ってしまうことと思いますが、お家のテイストにあった素材や、デザイン、日々の生活をたくさんイメージすることで、後悔のなくスムーズに選択できると思います。
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